1. HOME
  2. 言問のあれこれ
  3. 言問のあれこれ
  4. 元園長・土居利光さんのパンダコラムVol.2 パンダ四方山話

元園長・土居利光さんのパンダコラムVol.2 パンダ四方山話

日本パンダ保護協会×言問散歩の特別企画として、上野動物園もと園長の土居利光さんに寄稿していただきました!

パンダという呼称

パンダと言えば、日本人なら誰でも分かる。日本で最初にその名が登場するのは対象4年(1915年)で、新聞の見出しに「猫にあらず熊にあらず珍獣パンタ」とある。パン「ダ」ではなくパン「タ」ではあるが、上野動物園に導入されたレッサーパンダを指していた。当時は、パンダと言えばレッサーパンダだったのである。現在では、パンダと聞いて、大熊猫であることを疑う人は少ない。

昭和55年(1980年)発刊の本には「オオパンダ」という言葉が出てくる。日本にパンダが来た直前、ニクソン・アメリカ大統領が中国訪問した際、返礼動物がパンダであった。それを報道する記事の中では「大パンダ」、「ジャイアントパンダ」、「ジャイアント・パンダ」、「大型白パンダ」、などの言葉が並ぶ。

昭和47年(1972年)9月、日中国交回復となった日中共同声明の調印後、記者会見で「中国人民から日本自民に対する贈り物として、パンダ雄雌一対が贈られた」と発表された。また前年に昭和天皇がロンドン動物園見学の時のことも、新聞の見出しなどではパンダと紹介されている。

日本に来た当初にはオオパンダと紙面などで記載される例も多かったのだが、多くの日本人にとっては、パンダと呼ぶのは普通になっていた。

日本パンダ保護協会会長 土居利光

2005年多摩動物公園園長を経て、2011年8月より恩賜上野動物園の第14代園長に。2017年上野動物園を退職。

関連記事

error: Content is protected !!