『恐れ入谷(いりや)の鬼子母神(きしもじん)。びっくり下谷(したや)の広徳寺。そうで有馬の水天宮。』江戸っ子の洒落のきいた口上で有名な入谷鬼子母神では、毎年7月になると江戸の風物詩といえる朝顔まつりが開催されます。この朝顔まつり、江戸の頃には朝顔の品評会があり、様々な珍種の朝顔が登場、ひと頃は朝顔一鉢が家一軒建つほどの高額な価格で取引され、その加熱ぶりに幕府から規制がかかるほどだったようです。現在では一服の涼を求める小鉢が人気で、3日間の市で多くの人々が買い求めていきます。
目の前の入谷交差点には「入谷朝顔発祥の碑」が建立され入谷の象徴となっています。