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風街ロマン 上野恩賜公園


上野公園(上野恩賜公園)は明治6年の太政官布達によって、芝、浅草、深川、飛鳥山と共に日本で初めての公園に指定され、東叡山寛永寺の境内地でした。当初は寛永寺社殿と霊廟、東照宮それに境内の桜を中心とした公園でしが、その後、博物館や動物園、美術館などが建てられ、文化の香り高い公園へと変化しました。

歴史を知る建物

国立西洋美術館は、フランス政府から寄贈・返還されたコレクションを基礎に、西洋美術に関する作品を広く展示しています。美術館には「本館」、「新館」、「企画展示館」があり、本館は建物自体が世界文化遺産に登録されています。また贋行設計(建物の配置を前後にずらす設計)が美しい上野の森美術館、東京藝術大学、大学美術館とこれだけ上野の山に集結していることも珍しいですが、言問散歩のおすすめは「したまちミュージアム」。ここは駄菓子屋、銅壺屋の長屋、商家など、大正時代の東京下町の街並みを再現した「したまちミュージアム」では、当時の人力車や電話ボックスなど、実際に使われていた道具が展示されています。
したまちミュージアム公式サイト

清水観音堂

清水観音堂は京都の清水寺に見立てたお寺です。清水寺と同じ舞台造りで、はじめは上野公園内の擂鉢(すりばち)やまに建てられたものです。「月の松」という丸い形をした松の木は記念写真スポットにもなり浮世絵で有名な歌川広重が「名所江戸百景」で描いた松のモデルとなっています。清水と同じ舞台から見る「月の松」の木の間からは弁天堂がきれいに見えます。
清水観音堂公式サイト

受験生の聖地となった上野大仏

上野大仏は上野恩賜公園内にあった大仏で、高さ6mの立派な釈迦如来坐像でした。関東大震災で頭部が落下してしまい、その後の第二次世界大戦の際に軍からの指令で顔面部を除く頭部と身体を失い、今は顔面部のみとなっています。そのため「これ以上落ちることはない」ということから合格祈願のパワースポットへと全国規模で有名な大仏様になりました。顔を間近で正面から見ることもできる身近な大仏様です。
上野恩賜公園公式サイト