
『藝大さくら通り』誕生!

地域と大学が共創する「藝大さくら通り」
東京都が進める新たな都道名称決定の取り組みとして、「藝大さくら通り」が誕生しました。
これは、台東区において地域住民と東京芸術大学が共同提案し、行政と連携して実現した初めての事例で、都内でも2例目となります。
地域の声が生んだ新たな道名
これまで都道の名称は行政が主導して決めていましたが、「藝大さくら通り」は地域住民と大学が主体となり、街の特色や文化を反映させた名称となりました。

芸術と自然が調和する景観
名称に含まれる「藝大」は、東京藝術大学を象徴し、「さくら」は地域の名所である桜並木を指します。
東京藝術大学は日本で唯一の国立総合芸術大学として、多くの芸術家を輩出し、長年にわたり地域の文化の中心的存在でした。

歴史と文化が根付く街・上野桜木
この地域は、江戸時代に東叡山寛永寺の建物と共に発展し、桜の名所としても知られるようになり、その歴史的背景から「上野桜木」という町名が生まれ、今日までその文化が継承されています。「藝大さくら通り」は、歴史ある街並みと、芸術文化の息吹を象徴し、地域住民の暮らしと密接に結びついた名称です。さらに、この通りには多くの路地が交差し、それぞれ異なる人々の営みや物語を持っています。こうした多様な文化が交わることで、新たな魅力が生まれる場所となるでしょう。

東京藝術大学学長
日比野克彦さん
藝大さくら通りができたことは東京藝術大学にとっても重要な出来事になりました。東京芸術大学が社会とのつながりをより一層進めていくビジョンを推進する拠点として藝大部屋がこの藝大さくら通りに位置し、地域とつながりを学びの場として展開していきたいと思っています。これからもよろしくお願いします。

上野桜木町会 会長
浅尾空人さん
戦前、我が家の前を美校生が行き来しており、この道は「美校通り」と呼ばれ、戦後、「東京藝術大学」に変わったので、呼び名も「藝大通り」に変わり、今回愛称名を東京都から「藝大さくら通り」として承認され台東区初の快挙となりました。