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入谷朝顔まつり

色鮮やかな朝顔が咲き誇り、下町に夏の訪れを告げる「入谷朝顔まつり」。
毎年7月6日・7日・8日に開催されるこの祭りは、江戸時代から続く伝統と、朝顔にまつわる意外なトリビアが詰まっています。

120軒の朝顔業者と40万人の人出で賑わう日本一の朝顔市

『朝顔につるべとられてもらい水』
朝顔は、万葉の昔から庶民の生活に身近な存在でした。江戸時代には品種改良が進み、色とりどりで多様な紋様を持つ朝顔が生まれました。品評会もしばしば開催され、一時は過熱する人気ぶりから投機の対象にもなりました。入谷はその朝顔の品評会で人気を博した植木師 成田屋留次郎ゆかりの地で、毎年日本一の朝顔市が開催されています。朝顔は夏の風物詩として欠かせない存在で、皆さんの心に清涼感という潤いを与えてくれます。

朝顔のトリビア

そんな親しみやすい朝顔ですが、意外と知らないこともたくさんあります。たとえば朝顔は早朝に花を咲かせますが、どうやって朝を感知するのでしょうか。どうやら朝を感知するのではなく、暗さを感知する機能があるようで、暗くなってからおよそ10時間後に花を咲かせるようです。したがって、蕾に光を当て続けると花は開花しないのです。また、支柱に巻き付く蔓は、触感によって支柱に触れた部分が硬くなり、触れていない部分が伸びるという性質によって巻き付く仕組みが生まれます。蔓は多くの場合左巻きで、成長も早く、1時間で支柱をひと巻きします。注意深く観察すれば、その成長の様子が肉眼でもわかるかもしれません。
2025年の入谷朝顔まつりは、7月6日(日)~7月8日(火)の3日間開催されます。
つるべを取られても優しく見守る人たちのほほえましい姿を想像しながら、入谷朝顔まつりで買った鉢植えの朝顔を眺めるのも、贅沢な時間なのかもしれません。

朝顔と真源寺歴史

真源寺 ざくろ紋
真源寺 鶴紋

「恐れ入谷の鬼子母神」で知られる真源寺で朝顔市が始まったのは明治時代のこと。しかし、世情の悪化や植木屋の廃業などが重なり、朝顔市は35年間もの間、途絶えていました。
しかし戦後の昭和23年地元の方々の努力で再開され、江戸の風情ある風景が復活しました。

また、真源寺は一風変わった構造をしています。たいていの神社仏閣は南側が正面入り口で、そこから本堂に参道が向かっていますが、言問い通り側の北口に入口があります。また、ざくろ紋がお寺の家紋になっているのも珍しく、壁の屋根瓦には、ざくろ紋と鶴紋が確認できます。

入谷朝顔まつり公式サイト
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