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正岡子規ゆかりの場所

境内には大きな木が生い茂り、都会の真ん中にもかかわらず、心安らぐ緑のパワースポットとなっている元三島神社。ここは正岡子規ゆかりの地であり、七福神の1人である寿老神も祀られています。

緑に囲まれた厳かな境内。都会にいることを忘れてしまいそう。

起源は蒙古襲来

元三島神社の起源は弘安4年まで遡ります。鎌倉時代の勇将であった河野通有は二度目の蒙古襲来の必勝を愛媛県大三島にある大山祇神社に願い、見事勝利しました。帰陣後、上野山内の河野氏の館に分霊を祀ったことが始まりとされています。

遷座の運命

元三島神社は度々遷座しています。慶安3年に3代目将軍徳川家光に社地移転を命じられ、金杉村に遷座。さらに宝永7年に社地が幕府の御用地に指定されたため、浅草小揚町(現 台東区寿)に遷座しました。さらに、氏神様が遠くて困るという氏子の希望により、金杉村字金杉町(現在の台東区下谷)に遷座しました。

祭神

元三島神社の御祭神は日本総鎮守とされる「大山祇命」を祀っています。そのため「金運」、「商売繁盛」、「防災」、「健康長寿」、「安産」がご利益です。また下谷七福神の一柱である「寿老神」も祀られています。「寿老神」は長寿だけではなく、富を携えた長寿をもたらす神様として昔から多くの人々から崇められています。

若き狛犬

元三島神社の狛犬は明治35年に氏子により建設されました。しかし昭和20年に戦争で損傷し、その後修復されました。しかし残念なことに平成23年に東日本大震災で崩壊し、新たに修正が施されました。

正岡子規ゆかりの地

正岡子規と言えば、誰しも一度は聞いたことのある明治時代の俳人であり、ジャーナリストです。その正岡子規が明治27年に台東区根岸に移り住み、明治35年に亡くなるまでこの地で執筆活動を続けていました。 そのため元三島神社の境内には、正岡子規没後100年記念として、「松山俳句協会」から正岡子規の俳句が刻まれた句碑が建てられました。

元三島神社から徒歩5分ほどの場所に、正岡子規が暮らした「子規庵」が現存しています。参拝のあとは、子規が筆を走らせた明治の時代を追体験するひと時を、子規庵で過ごしてみてはいかがでしょうか。

元三島神社
東京都台東区根岸1-7-11
JR山手線鶯谷駅北口から徒歩1分
公式サイト
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